長久手合戦図屏風

長久手合戦図屏風 ながくてかっせんずびょうぶ

天正12年(1584)4月9日に長久手(愛知県長久手市)で行われた徳川軍と森・池田軍(秀吉方)の合戦を描く。画面中央上部には、山陰から現れた家康の金扇の馬標、左寄りの場所では鉄炮で眉間を射抜かれる森長可、下部には討ち取られる池田恒興・元助父子の姿がみられる。この合戦は、井伊直政が武田家の旧臣を率いて参戦し、具足を赤色に統一した「赤備え」として初めて臨んだ合戦で、大いに武功を挙げ、本図にもその姿が描かれている。

【江戸時代 18-19世紀】

紙本著色
縦157.9 横366.0

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