三十六詩仙図額<br /><small>(三十六枚の内)</small>

三十六詩仙図額
(三十六枚の内)
さんじゅうろくしせんずがく

古代から宋代までの中国の詩人36人を対にして描き、上部に石川丈山(1583~1672)がその詩を書いた板額で、裏面墨書から寛永20年(1643)の作とわかる。詩仙図は、丈山が寛永18年(1641)に京都・詩仙堂に掲げた詩仙堂額が著名で、丈山は製作にあたり、詩人や詩の選定に儒学者の林羅山に意見を求め、図や画家の選定にも試行錯誤を重ねたという。本図はこの過程で生み出された図の一つとみなされ、絵は狩野探幽筆と伝称されてきたが、弟の尚信とする見解もある。

【重要美術品
江戸時代 寛永20年(1643)】

作者:詞 石川丈山筆 絵 伝狩野探幽筆

徳川義直(尾張家初代)所用
各縦51.8 横30.9

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