重要文化財
本多平八郎姿絵屏風
(右扇部分)
ほんだへいはちろうすがたえびょうぶ
葵紋の小袖を着た美女を千姫(1597~1666)、若衆を本多平八郎(忠刻/ただとき)とみて、二人の出会いを描いたといわれている。
2代将軍秀忠と江(ごう)の長女・千姫は、数え7歳で従兄の豊臣秀頼に嫁いだ。徳川家・豊臣家が対立した大坂の陣では、秀頼の助命を嘆願したが聞き届けられず、慶長20年(1615)大坂落城の際に救出され、翌年、本多忠刻に再嫁した。千姫の生涯は、母の江同様に波乱に満ちたものだった。
【江戸時代 17世紀】
二曲一隻
縦72.2 横157.4