松梅蒔絵手箱

松梅蒔絵手箱 まつうめもみじまきえてばこ

常磐木(ときわぎ)の松と、寒中でも美しく咲き匂う八重咲き・一重咲きの梅二種が汀(みぎわ)に生い添うさまをあらわした吉祥性あふれる手箱。三角形の松葉と、直線的な汀や梅の枝、地面に石畳風に置かれた金の切金(きりかね)などデフォルメされたモチーフが幻想的な風景を醸し出している。尾張家7代宗春の生母・宣陽院梅津(うめづ/1673~1743)の遺品として伝えられた。

【室町時代 15-16世紀】

一合
高14.5 縦23.9 横30.5

おもな収蔵品【漆工】にもどる