重要文化財
淡浅葱地葵紋付楓重文辻ケ花染小袖
うすあさぎじあおいもんつきかえでがさねもん
つじがはなぞめこそで
家康の遺産「駿府御分物(すんぷおわけもの)」として尾張家に譲られた家康着用衣類の一つで、浅葱練貫(ねりぬき)地の綿入袷仕立(あわせじたて)の小袖である。裏地は昭和12年(1937)の修理により新調されており、もとの裏地は茶練貫地であった。楓を4~5枚重ねて一つの文様とし、藍の絞り染めで全体に散らしている。三ツ葉葵紋は、丸を白く絞り抜き、葉は萌黄(もえぎ)と浅葱の絞りに墨書きを加える意匠とする。
【桃山~江戸時代 16-17世紀】
徳川家康(駿府御分物)着用
一領
丈130.4 総裄124.4