竹茶杓 銘 窓竹 たけちゃしゃく めい まどのたけ
小堀遠州(1579~1647)の茶道のあり方は、彼好みの茶の湯道具によく反映されています。茶杓も例外ではなく、すべて華やかななまめかしさがあり、「きれいさび」の極致と思われます。竹材も斑竹やべっこう竹を選び、常に美しい変わり竹を吟味して作っています。茶杓は染みのある胡麻竹(ごまたけ)を使った茶杓で、薄作りの優雅な作行となっています。筒は「草」の削り方で、遠州自筆の次の歌が記されています。
窓竹 おきふしは 時こそありけれ まとのたけ
なをきをもとの すかたなからに
【江戸時代 17世紀】
作者:小堀遠州作
長17.8