安元御賀記

重要文化財

安元御賀記 あんげんおんがのき

『安元御賀記』は、安元2年(1176)3月4日、後白河法皇が五十賀を高倉天皇から奉じられたときの模様、および同6日の後宴の次第を藤原隆房が記した記録である。本書は、藤原定家(1162~1241)が染筆にたずさわった『安元御賀記』写本で、定家の日記『明月記』の寛喜2年(1230)6月17日条に記載の作品とみなされる。ただし、書風の違いから、表紙の外題、本文第一丁表一行目から第二丁裏四行目もしくは第三丁表四行目までが定家の自筆、そのほかは定家の子女書きと考えられる。徳川家康所用。

【鎌倉時代 13世紀】

作者:藤原定家

縦17.1 横15.5

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