盲亀浮木図小柄
無銘 祐乗(後藤家初代)
名物
もうきふぼくずこづか
無銘だが後藤祐乗の作と伝えられている。盲亀浮木の主題は、『涅槃経(ねはんぎょう)』中の、大海に一眼の亀がおり、百年に一度だけ海面に顔を見せ、そのとき水面に漂う浮木に出逢うという話に基づき、千載一遇の好運に恵まれるたとえである。家康が差料(さしりょう)にしていた物吉貞宗の脇指拵に、この小柄が用いられていた。
【室町時代 15世紀】
作者:後藤祐乗作
徳川家康・徳川義直(尾張家初代)・徳川光友(尾張家2代)所用
長9.5 幅1.4