銀箔置白糸威具足 ぎんぱくおきしろいとおどしぐそく
家康の四男・松平忠吉が関ヶ原合戦で着用した具足で、鉄板に銀箔を置き、白糸で威している。合戦の終盤、敵中突破を図った島津軍を忠吉・井伊直政・本多忠勝らが猛追し、南宮山南西麓の烏頭坂で追いつき激戦となった。忠吉は島津義弘の武将・松井三郎兵衛に籠手を切られて落馬、松井と組み討ちとなるが、従者の助けでその首を挙げる手柄を立てた。この時、本具足に鮮血が付着したと伝わるが現在では判然としない。
【桃山時代 16世紀】
松平忠吉(徳川家康四男)所用
一領